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2021年9月28日 (火)

気になった論文①

こんにちは。

LGG菌サムライです。

 

さて、PubMedで「”lactobacillus” OR “lacticaseibacillus” AND “GG”」を

キーワードに検索すると、2021年9月27日現在で1,661件がヒットします。

そのうち、109件が2021年の論文です。

 

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また、9月は4件の報告がありました(まだ増える可能性があります)。

その4件のうち、

『Intake of Lactobacillus rhamnosus GG (LGG) fermented milk before drinking alcohol

reduces acetaldehyde levels and duration of flushing in drinkers with wild-type and

heterozygous mutant ALDH2: a randomized, blinded crossover controlled trial』

というタイトルの論文が気になったので、紹介したいと思います。

※ Trachootham et al. Food Funct doi: 10.1039/d1fo01485d

 

日本語にすると、

『アルコールを飲む前にLactobacillus rhamnosus GG(LGG)発酵乳を摂取すると、

野生型およびヘテロ接合型変異ALDH2を持つ飲酒者におけるアセトアルデヒドレベルが減少し、

フラッシング反応の時間も減少する:無作為化盲検クロスオーバー対照試験』

という感じでしょうか。

 

ヒトがアルコールを摂取すると、肝臓で分解されてアセトアルデヒドになります。

アセトアルデヒドは毒性が強く、アルコール摂取後の様々な不調をきたす原因となる物質です。

このアセトアルデヒドを分解してくれるのが2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)という酵素です。

ALDH2遺伝子には変異があることが知られ、日本を含む東アジアのヒトでは、

この変異によって酵素の働きが弱いヒトが多くいます。

 

遺伝子は両親からそれぞれ受け継いでいますので、

1)両親共に野生型(正常型):野生型ホモ

2)どちらかの親が変異型:ヘテロ型(野生型と変異型両方をもつ)

3)両親共に変異型:変異型ホモ

の3パターンのヒトがいることになり、

ヘテロ型と変異型ホモのヒト達は酵素の働きが弱い、もしくは失われているために、

飲酒後にアセトアルデヒドの濃度が上昇し不調をきたすことになります。

 

この論文では、ALDH2遺伝子が野生型のヒトとヘテロ型のタイ人男性を対象に、

飲酒とL. rhamnosus GG発酵乳摂取の影響を調査した研究について報告しています。

 

  

つづく。