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2021年8月27日 (金)

ポストバイオティクスとは?③

こんにちは。

LGG菌サムライです。

 

前々回からポストバイオティクスの定義について、

ISAPPが出している共同声明の内容を説明しています。

今回もその続きになります。

  

さて、この声明に関する文献の中で、

L. rhamnosus GGの線毛(pili)に関する記述と、電子顕微鏡写真があります。

この電子顕微鏡写真には、

スプレードライ(噴霧乾燥)する前と後のL. rhamnosus GGの姿が写っており、

スプレードライする前の生きた細胞では線状の構造物が確認されます(糸を引いたように見えます)。

一方で、スプレードライした後の細胞では同様の構造が確認できません。

 

この写真は、

https://www.nature.com/articles/s41575-021-00440-6

を訪問して頂ければご覧になれます)

また、下記論文で報告されたものを転載しているとのことなので、

こちらの論文も確認してみましたが、同じ写真であり、

やはりスプレードライによってpiliが消失すると記載されていました。

※ Kiekens, S. et al. Impact of spray- drying on the pili of Lactobacillus rhamnosus GG. Microb. Biotechnol. 12, 849–855 (2019).

 

Piliはこのブログでも度々出てきていますが、

L. rhamnosus GGが腸管上皮へ付着する際に重要な役割を果たしているほか、

宿主の免疫機構にも働きかけていると考えられています。

培養試験レベルでの結果ではありますが、piliの無いL. rhamnosus GGは、

腸管上皮細胞(Caco-2細胞)からの炎症マーカーIL-8の産生を増加させるほか、

細胞の増殖を抑えてしまうと、本声明に記述があります。

 

つまり、L. rhamnosus GGの場合は、

プロバイオティクスの状態(生菌)とポストバイオティクスの状態(死菌)では、

作用が異なってくることが予測できるわけです。

  

  

つづく。