« 2021年3月 | メイン | 2021年5月 »

2021年4月

2021年4月30日 (金)

ヨーグルトにお酢を入れる???

こんにちは。

トヨエモンです。

 

以前、「毎日大さじ1杯のお酢が良い」というような

テレビ番組か何かあったのでしょうか???

私は知りませんが・・・(笑)

 

ただ、ヨーグルトにお酢を入れている方もいるようで、

そんな話を聞いたら、

お酢を入れてもL. rhamnosus GGが生きているのか気になってしまいます。

 

そこで、前回に引き続き、今回もゆる~い検証実験です!(笑)

 

 

さて、まずは酢を準備しましょう!と研究所内を徘徊しますが見つかりません・・・。

前回のコーヒーフィルターにしろ、お酢にしろ、誰かに聞けば出てくるはずですが、

(弊社は食品会社なので)

研究をやっている人間が、開発の所に行って、急に「押忍!お酢ください!!」なんて言ったら、

必ず「何に使うの?」って聞かれます。

こんなお遊び・・・いや崇高な研究(笑)をしているところを、

誰かに知られるわけにはいきませんbleah

 

そこで頭を使って、試薬の酢酸を使用することにします。

酢酸のビンなら持っていても怪しまれないはず!

 

 

市販の酢はだいたい酢酸濃度が3~5%らしいのですが、

今回は少し強めの4%に調整しました。

 

Img_5718

(字が汚い!)

 

 

次に、市販のL. rhamnosus GGが入っているヨーグルト(100グラム)を

よく振ってドロドロにします。

Img_5738

ドロドロの状態になりました。

 

お酢が入っていない時の菌数を確認するため、

少量を別に取り分けます。

 

 

そして、先ほど準備した4%酢酸溶液を

「ヨーグルト1個に対して大さじ1」になるよう計算して加え、

よく混ぜます。

なぜ計算するかと言うと、少量を別に取り分けたからですね。

  

通常、開封して5分もあれば食べ終わると仮定して、

酢酸を加えてから5分間静置しました。

Img_5739 

 

ちなみに、各ヨーグルトのpHは、お酢入り3.94、お酢なし4.18でした。

ただ、最近pHの測定なんてしていなかったので、

本当にこの値が正確なのだろうか・・・トヨエモンは自信ありません!!

 

 

少し脱線しましたが、5分間静置した後に適宜希釈して、

培地に播いて培養しました。

 

 

3日後、こんな感じにコロニーが出てきました。

左:お酢入り、右:お酢なし、です。

Img_5744

やっぱり字が汚くてすみません!!

そして、希釈倍率間違えました・・・。

1枚の培地に対して、コロニーの数が少し多すぎですね・・・。 

ただ、どちらも数はほとんど変わらないように見えますconfident

 

 

とりあえず両方ともコロニーの数を数えます。そして、お酢入りの方は、

お酢を入れた分だけ薄くなっているので、補正します。

 

 

補正した結果、最終的な数がお酢入り:441個、お酢なし:431個。

要するにお酢を入れて5分間放置しても、

L. rhamnosus GGは全く死んでいないという結果になりました!shine

(10個は誤差の範囲…)

 

今回は飽くまで一例にすぎません。

使っているお酢の種類、加える量、加えてからの時間などによって

結果が変わってくる可能性もあることを最後に付け加えさせていただきます。

 

 

おしまい。

 

2021年4月26日 (月)

ペーパークロマトしたら悪魔を召喚してしまった???

こんにちは。

トヨエモンです。

  

さて、先月まで

L. rhamnosus GGからマルチモーダルクロマトグラフィーで線毛を簡単に採る方法」

についての論文を、3回にわたって紹介してきました。

 

その第1回目では、クロマトグラフィーを説明するために、

紙を使った「ペーパークロマトグラフィー」を例にしてみました。

そこで今回は、実際にペーパークロマトをやってみましょう!

 

尚、『さんそうけんサイエンスタウン(https://www.aist.go.jp/science_town/)』の

コンテンツに、ちょうど良いのがあったので、これに沿ってやってみます。

 

まずコーヒーフィルターを用意します!と思ったら、見当たらず・・・。

いきなり躓きます(汗)

そこで実験室にあった大きめの濾紙を短冊状に切って使うことにしました。

Img_5719_2

ろ紙(↑)

 

Img_5720

  

 

短冊状に切った濾紙の片端から2cmくらいのところに

鉛筆で線を引きます。

ここがスタートラインとなります。

Img_5721

 

 

この線の上に、水性ペンで点をつけます。

Img_5722

Img_5723

こんな感じに、今回は黒のペンで印をつけました。

 

 

そして、濾紙の端(点をつけてない方)を割り箸に挟んで留めます・・・

と思ったら、割り箸も見当たらなかったので、仕方なく実験室にあった薬さじに

セロテープで貼りました。

  

つぎに透明なコップに深さ1cmくらいになるよう水を入れ、

先ほど用意した短冊状の濾紙の先端(マーカーで点を付けた方)を

水面に浸します。

この際重要なのは、マーカー部分を水につけないことです。

Img_5725

 

 

すると、毛管現象によって水が濾紙を伝って登ってきます。

Img_5726

水が登っているのが見えますでしょうか???

 

 

5分経って、こんな感じになりました。

水性ペンでマークした点が水に溶け、だいぶ広がってきましたね!

Img_5728

 

 

10分後・・・。

Img_5730

上側が少し青く、下側が少し黄色く見えます。

 

  

20分経ちました。

Img_5731

ん???

何か角みたいのが生えてきました・・・。

 

 

30分後。

Img_5733

色がきれいに分かれるというより、

角みたいのが立派になってしまいました(笑)

 

 

引き上げて乾燥させます。

Img_5734

 

よく見ると、黒山羊の頭をした悪魔(バフォメットって言うらしい)のようにも。

黄色の部分がヒゲっぽく見えてしまいます。

Img_5735

もしや悪魔を召喚してしまったのか・・・。

 

 

ちなみに、今回上手く分離できなかったのは、

マークが濃すぎるのが原因だと思われます。

毛管現象で上がってくる水の量に対して、インクの量が多すぎるのです。

また、マークした部分に大量のインクがあると、それが抵抗となってしまい、

水が登りづらくなると考えられます。

その結果、真ん中だけ水が登りづらくなり、

そこが凹んで角のようなものができてしまったのでしょう。

 

つまり・・・失敗ですねw

 

試してみようと思った方は、

上述した産総研のウェブを参考にしてください。

  

 

おしまい。