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2020年11月29日 (日)

魚の感染症にも・・・

こんにちは。

トヨエモンです。

 

文献を調べていると、たまにですが、

ティラピアという魚とLactobacillus(※) rhamnosus GGの論文が目につきます。

※現在の属名:Lacticaseibacillus

 

そこでPubMedで「”lactobacillus" "GG" "tilapia"」というキーワードで検索してみると、

3件ヒットしました。

1)Ngamkala S et al. Vet World. 13:967-974. (2020)

2)Sewaka M et al. Fish Shellfish Immunol.86:260-268. (2019)

3)Pirarat N et al. Res Vet Sci. 91:e92-7. (2011)

L. rhamnosus GGの論文が1500報以上あることを考えると、もの凄く少ない数ですので、

トヨエモンの目に入るということは、おそらく個人的興味が理由でしょう・・・。

 

さて、これらの論文は全てタイの別々の研究グループから報告されていて、

ティラピアのAeromonas属感染に対するL. rhamnosus GG投与の効果を調べています。

ちなみにティラピアという魚は、日本にも食用として持ち込まれたものの、

あまり食べられることなく、近年では沖縄などで外来種として大繁殖しています。

 

一方で、タイでは養殖が盛んに行われているらしいです。

そして、Aeromonasの感染は、ティラピアの養殖にとってシビアな問題のため、

プロバイオティクスを投与して、その感染を抑制する研究がされているようです。

 

プロバイオティクスと感染症の研究の最も大きな意義の一つとして、

抗生物質を使わないことにあります。

抗生物質の使用は耐性菌を生み出すリスクがあるため、

プロバイオティクスで免疫システムを調節し、感染症を防ぐのです。

これはヒトも一緒です。

 

ちなみにこの3報全てで、L. rhamnosus GGのティラピアへの投与が

Aeromonas属感染に効果的としています。

もしかすると、以前紹介したかも知れませんが・・・。

 

 

おしまい。