前回偉そうに書きましたが…
こんにちは。
トヨエモンです。
前回、腸管の細胞が産生するPRAP1というタンパク質をさらっと紹介しましたが、
その続編(?)です。
さて、このPRAP1、本名はProline rich acidic protein-1。
プロリン(アミノ酸の一種)が豊富で、酸性のタンパク質ということですね。
分子サイズは約17kDa、約150個のアミノ酸から出来ています。
そして面白いのが、
“天然変性タンパク質(intrinsically disordered protein)”であること。
偉そうに紹介していますが、
トヨエモン、実は天然変性タンパク質のこと…
全く知りませんでした!(苦笑)
なので、最初、intrinsically disordered proteinを見たときに訳すことができず、
“もともと調子が悪いタンパク質”と訳し、「???」と行き詰まりました。
ちなみにWikipediaでは、
『固定された、もしくは整った(「オーダーした」)三次元構造を
持たないタンパク質である』と書かれています。
通常、タンパク質はアミノ酸配列や分子間の結合などによって、
三次元(3D)構造をとっています。
そして、タンパク質が機能するには3D構造が重要で、
例えば、卵の白身は過熱すると変性し(3D構造が壊れ)、
真っ白に固まり、もはや生卵の白身とは別物になってしまいます。
一方で、天然変性タンパク質は、決まった3D構造をとっていない、
もしくは部分的にしか3D構造をとっていないので、
ただのアミノ酸が並んだ鎖がフラフラしている感じなります。
それでも機能を持っているということみたいです。
なんだか、このフラフラしている感じが自由でいいですね!
トヨエモンも自由に生きたい!!
なんて考えていたら、
もはやPRAP1自体はどうでもよくなって、
天然変性タンパク質について、もっと知りたくなりました(笑)
知りたい欲求があるうちは、未だ研究者としていられるのかな…???
おしまい。