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2020年6月19日 (金)

乳児疝痛(コリック)

こんにちは。

トヨエモンです。

 

過去、このブログでは、世界最大級の医学文献データベース『PubMed』で

LGGの論文を検索したときのヒット数をチョイチョイ報告していました。

ちなみに今日(2020年6月19日)のヒット数は1,400件以上、

2020年だけでも既に64報が報告されています。

つまり、LGGに関連する研究は世界中で今も着々と進んでいるのです。

 

で、最近発表された論文をざっと確認していたら、

乳児疝痛(にゅうじせんつう、コリック)に関する論文がありました。

 

健康な赤ちゃんが原因不明で泣きぐずることを、

日本では『黄昏泣き』とか『夕暮れ泣き』と呼ぶそうです。

(トヨエモンは初めて知りましたw)

昔は何故泣いているのか解らず、生後数か月でおさまるので、

仕方がないと思われていたようですが、

海外では赤ちゃんの胃腸の痛みや不快感が原因の一つだと考えられていて、

infantile colic(コリック)と呼ばれ、早くから研究が進んでいたらしいです。

 

そして、胃腸の不調と言えば、やはりプロバイオティクス。

実は2015年にフィンランドのツルク大学の研究チーム

(このブログでも名前が出てくるSeppo Salminen先生や

Erika Isolauri先生のチーム)が、

LGGと乳児疝痛の研究について報告しています(※1)。

 

ただ、この報告では、

LGG投与群とプラセボ群(LGG無し)を比較したときに、

赤ちゃんの泣きぐずりの時間に変化はみられませんでした。

しかし、その親御さんたちにとっては、

LGG群の方が“有意に泣きぐずりが少ない”と感じていたことが分かり、

LGGの効果が期待されました。

 

そして、今回のイタリアのチームが発表した論文(※2)では、

LGG投与群で泣きぐずりの時間が有意に短くなったことが報告されました。

 

今後、このようなエビデンスが蓄積されていけば、

LGGの乳児疝痛に対する効果が確固たるものになっていくのでしょう。

そして、赤ちゃんとその御両親が少しでもハッピーになれるのであれば、

LGGの研究をしている拙者らも嬉しい限りです。

さらなる研究の進展が楽しみですね。

  

おしまい。

 

 

※1 Partty et al. Pediatr Res (2015) 78:470-5.

※2 Savino et al. Nutrients (2020) 12:E1693.