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2014年4月22日 (火)

腸管バリアとLGG菌⑧

こんにちは。

トヨエモンです。

 

さて、前回の腸管バリアとLGG菌⑥⑦では腸管粘膜免疫に対するLGG菌の効果を紹介いたしました。
といっても、かなり適当に流してしまいましたが・・・。

 

ところで、紹介し忘れていることがありました。
それは、第一の機能「他の細菌に対する働き」として、LGG菌が他の細菌を排除するための“抗菌物質”を分泌するということです。
腸管バリアとLGG菌⑤では、「他の細菌に対する働き」として他の細菌が腸管に付着するのを邪魔することを紹介しました。

今回より紹介するその機能は、その付着の阻害や置換、排除にも大きく関わっているものと考えられます。

 

LGG菌の抗菌物質についての報告は、1987年まで遡ります。
米国Silvaらの研究チームは、LGG菌を培養したその培養液が、大腸菌やサルモネラ菌、クロストリジウム菌などの生育を阻害することを発見しました。

その抗菌物質は、

・     pH 3~5の酸性領域で働く

・     熱に安定

・     プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)による分解に耐性

・     乳酸や酢酸より高い抗菌性

・     分子量1000未満の小さな物質

・     グラム陽性菌・陰性菌ともに効果を示す:グラム陽性に効果を示す抗菌物質バクテリオシンとも異なる活性

であったと報告されています。

これらの結果より、この抗菌物質はミクロシン(抗菌ペプチドの一種)のような物質ではないかと考えられました。

※ Silva et al. Antimicrob agents Chemoth (1987)より

 

しかし、この報告では、“LGG菌の抗菌物質”が単離・同定されたわけではなく、その後も「LGG菌の抗菌物質は何なのか?」という研究が続けられていきます。

 

つづく。