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2014年9月24日 (水)

LGG菌とTJ⑤

こんにちは。

トヨエモンです。

 

さすがに、今回でLGG菌とTJシリーズを終わらせましょう!!

トヨエモンも飽きてきました・・・。

さて、前回はTJが細胞の周囲をぐるりと囲んでいて、隣合う細胞同士を強固に結びつけていることを説明しました。

つまり、TJは「細胞の絆(キズナ)」を保つ重要な要素なんですね!!

 

さて、このキズナを破壊するものとして、

・     細菌による感染

・     アルコール

・     炎症性サイトカイン

・     酸化ストレス

など、様々な要因があります。

 

これらの要因に対してLGG菌はTJを保護し、キズナを保つ効果があることが報告されています。

 ● 病原性大腸菌O157:H7によってTJが破壊されるのを抑制する(細胞試験)※1

 ● アルコールで誘発される腸管上皮の透過性上昇を抑制する(動物試験)※2

 ● 炎症性サイトカイン(TNF-αとインターフェロンγ)によって誘発されるTJの破壊を抑制する(細胞試験)※3

※1 Johnson-Henry et al. Infect Immun (2008)

※2 Forsyth et al. Alcohol (2009)

※3 Donato et al. Microbiol (2010)

 

さらに、ヴァンダービルト大学とタカナシ乳業の共同研究では、LGG菌が分泌しているタンパク質が、酸化ストレスからTJを保護することが分かっています。

Control普通のYAMC細胞(マウス由来の腸管上皮細胞)。赤く染まっているのは、TJを構成するタンパク質の一種であるZO-1。

H2o2酸化ストレスを与えたYAMC細胞。TJが壊れ、ZO-1が細胞内に入りこんでいます。

H2o2lggLGG菌が分泌しているタンパク質を含んだ発酵乳の上清を、事前にYMAC細胞に与えてから、酸化ストレスをかけたYAMC細胞。TJが保たれているのが分かります!!

出典: Yoda et al. Eur J Nutr (2013)

今回はYAMC細胞での結果を紹介しておりますが、ヒト由来の細胞や動物試験でもTJが保護されていることが分かっています。

そして、これらの結果によって、LGG菌の摂取が炎症性腸疾患(IBD)の予防や治療に繋がることを期待させます!!

おしまい。