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2012年2月

2012年2月23日 (木)

風邪予防①

こんにちはケンノシンです。

インフルエンザが猛威を振るっていますが、皆さんは大丈夫でしょうか。
ケンノシン、トヨエモンは日々LGG菌と仲良くしているお陰か、今のところインフルエンザになることもなく元気にやっております。
LGG菌の研究者としては、胸を張ってもいいところかと。

今年はインフルエンザ対策としてあるヨーグルトが爆発的に売れているそうですね。

先日のトヨエモンの日記にも、LGG菌のインフルエンザウイルス予防効果の可能性についての説明がありましたが、マウスではなく実際にヒトに対応した実験についても、いくつか論文が発表されています。
動物試験も重要なのですが、ヒトへの効果を調べることはもっと重要です。
当たり前ですが。
ただ、ヒトに対して実験を行うことは、様々な制約や倫理的な問題をクリアしないとできませんので、それなりの労力と莫大な費用が伴い、そう簡単に何回もできるものではありません。

その中でも、LGG菌のヒトを対象とした試験が数多くあることは注目されている菌といっても過言ではありません。
さすが世界のLGG菌!

その中でも特に大規模なもので、「BMJ」という医学雑誌に掲載された、子供の風邪を対象にした実験があります。
この「BMJ」という雑誌は5大医学雑誌の一つと言われているらしく(ウィキ○ディア情報)、医学会では有名な雑誌の一つです。

では、実験の内容は、次回ご紹介します。

つづく

2012年2月21日 (火)

フジヤマ

こんにちは。トヨエモンです。

LGG菌の話ばかりだと、たとえLGG菌サムライを目指しているとはいえ、
段々息が詰まってきます。
ただでさえ、ナンポウ先生ほど沢山のネタを持っていないので、
なんとかしてブログを繋がなければなりません・・・。

ケンノシンのブログでフィンランドの美しい風景の写真があったので、
自分もきれいな写真を載せたい!!と色々考えた末、
特に写真好きでもないけれど「富士山」を撮ってみましたv(^_^)v

わたしは湘南に住んでいるのですが、冬の醍醐味はなんといっても
海から見える富士山。
とにかく空気が澄んでいるので、キレイに見えます。

Y0023
こちらは茅ヶ崎から撮った写真です。
チョット雲がかかっていますが・・・。

Y0024
江ノ島からも撮ってみました!!

意外に綺麗に撮れたと自分では思っているのですが・・・。
(※ 上の2枚は、12月に撮った写真です。)

おしまい。

2012年2月17日 (金)

お腹は大切に④

こんにちはケンノシンです。

3回にわたって、腸内細菌について書かせていただきました。

腸内細菌は腸の中、つまり腸管で生きているわけですが、この腸管には他にも人間の体にとって重要なものが集まっています。
それは、意外かもしれませんが免疫細胞なのです。私たちを外部の攻撃から守ってくれる免疫細胞、その全体のなんと60%もが、腸管内にあるのです。
なぜこんなにも免疫細胞が腸管に集中しているのか、これにはわけがあります。

実は、腸管は体の中にあるのですが、よくみると体の外側なのです。
こう書くとわけがわからないですね。どういうことかというと、
人間の消化管は口から始まり胃、小腸、大腸など複雑な作りの消化器官を経て肛門に至ります。ところが、これを簡略化すると、一本の管になっており、消化官は皮膚と同様に体の表面、つまり外側に位置していることになります。
長いバウムクーヘンをイメージしてください。茶色い外側が皮膚、穴の部分が消化管ということになります。どちらも空気に触れている「外側」の部分です。食べておいしい生地の部分が血管や筋肉の部分、つまり体の「内側」の部分ですね。

K0012_5
                 消化管の構造は簡略化すると管状になっています

というわけで、外気にある細菌やウイルスなどにつねにさらされているため、腸管にはたくさんの免疫細胞が集まっていると言われています。この免疫細胞が有害なものを排除しているのです。

2012年2月14日 (火)

お腹は大切に③

こんにちはケンノシンです。

前回までお腹の調子には腸内細菌のバランスが大事だということを書きました。
最近、腸内細菌の研究が活発に行われてきており様々な大事なことが分かってきました。

少し前ですが、「Nature」という世界で有名な学術雑誌に、太っている人と痩せている人では腸内にいる菌の構成が違うことが発表されました。
この腸内の菌の構成の違い、ただの偶然なのでは?と考える人もいると思いますが、興味深いのが、太っている人が減量することにより、痩せている人の腸内の菌の構成に近づいたということです。

何の菌が原因となっているか、腸内の細菌間の相互作用なのかなど、まだまだわからないことだらけで今研究されている段階です。

腸内の菌はお母さんの腸内の菌を受け継ぐことが、このサイトの「乳酸菌コラム」にも書いてありますが (http://lgglab.jp/column/backnumber_vol01.html)、肥満に腸内細菌が関わっているのなら、肥満もお母さんから受け継ぐことがあるのでしょうか!?

つづく

2012年2月 7日 (火)

インフルエンザにご注意!!④

こんにちは。トヨエモンです。

さて、今回はインフルエンザ予防とLGG菌について、
これまで私どもが行ってきた研究を紹介したいと思います。

大前提としてヒトを使った実験はできません。
ヒトに感染させたら大変なことになってしまいます・・・|(@o @;)/
そのため、実験ではマウスを使っています。
ただし、動物愛護の観点からも動物試験にも様々な
基準・制約があるので、それらに従って実施しています。

それでは、簡単な試験の説明ですが、まずLGG菌を
毎日マウスに飲ませます。

Y0019_2
LGG菌粉末を生理食塩水に混ぜたものを、注射器のようなもので
マウスに飲ませます

比較対象として、LGG菌を飲ませないマウスもいます。これを
“対照”と呼びます(対象と対照ややこしいですが)。

下のグラフのように、14日目に鼻からインフルエンザウイルスを
感染させマウスを観察します。
すると、対照のマウスはどんどん症状が悪くなってしまいます(オレンジの○)。
一方でLGG菌を飲ませたマウスは、比較的、軽い症状のままです(青の■)。

Y0020

また、下のグラフのように、肺の中にいるインフルエンザウイルスの数も、
LGG菌を飲んでいるマウスの方がウイルスの数が少なくなりました。
Y0021

今回は一部分だけの紹介ですが、このような研究の結果から
LGG菌のインフルエンザウイルス感染を予防するチカラが見えてきますpunchtaurusshine

ただ、注意していただきたいことは、LGG菌はお薬ではないということです。
それなので、毎日の食事などから摂取することで、予防の助けになる
という感覚くらいで考えておく必要があるかと思います。

※ データの出典もとは下記となります。
ブログ用に見やすく改変してあります。
1)
タカナシ乳業ニュースリリース(2009年1月発行)
   http://lgglab.jp/common/pdf/200901.pdf

2)
「Oral administration of lactobacilli from human intestinal tract protects mice against influenza virus infection」, Kawaseら, Letters in Applied Microbiology 51:6-10 (2010年)

興味のある方は是非チェックしていただければと思います。

おしまい。

2012年2月 3日 (金)

インフルエンザにご注意!!③

こんにちは。トヨエモンです。

前回、インフルエンザとLGG菌についての研究について
書くと言ってしまった手前、LGG菌サムライとしては
紹介しないわけにはいきません。
それでは、いざ出陣!!

ところで、そもそも「なぜ、乳酸菌とインフルエンザ」なのでしょうか?
乳酸菌といえば「腸」!
インフルエンザといえば「呼吸器系(気管や肺)」!!
なんだか、全くつながる雰囲気がありません。

もともと乳酸菌の健康に対する研究は、おなかの調子を
整える作用(整腸作用)がメインでした。
しかし、どんどん乳酸菌研究の分野が広がっていくにつれ、
いろいろな機能をもっていることが分かってきました。
その一つが「免疫を増強する」という機能でした。

実は、腸は体の“免疫センター”と呼ばれるくらい、
免疫に重要な器官です。
腸には免疫力に関わる細胞がたくさん存在しており、
乳酸菌がこれらの免疫細胞を活発化するようなのです。
とくに写真のパイエル板と呼ばれる部分には、
ものすごい数の免疫細胞が集中して存在しています。

Y0018
黄色の矢印で示したところがマウスのパイエル板です。
ここには免疫にかかわる細胞が沢山います。

LGG菌が腸内に入るとこれらの免疫細胞を刺激し、
結果として免疫力が高まると考えられています。

なんだか、前置きばかりで研究の紹介にまだ辿り着きません・・・。
次回は、ちゃんと研究の紹介にはいれるよう頑張ります!!

つづく。